思考が止まりやすい時代になったなぁなんて、感じることが増えました。そうそう、こういう話をしよう。コレ、私が20年前に起業した施設「MEBIC」が定期的に開催している人気トークイベント【クリエイティブサロン】への登壇の際のテーマです。このイベントはゲストの過去、現在、未来という切り口でお話しし、その人となりを知り、ゲストと参加者、また参加者同士が、少人数でコミュニケーションを深める場として開催していて、私の登壇はなんと259人目。このMEBICという施設、2003年オープン時は起業家を支援するインキュベーション施設で、わたしはちょうどそのオープン時に入居していました。現在はインキュベーション施設ではなく、大阪のクリエイターのネットワーク創出を目的とした施設になっていて、さまざまなイベントやコミュニティを作る施設。関西方面の方なら今や知らない人はいない(?)施設といっていいかなと思います。そんな古巣でもある施設から、お誘いを受け登壇することになったわけですが、「なんか、昔話とかするんってどうなんかな、そんなの興味あるかなぁ」なんてことを当初は思っていたんですが、そういえばジャストに20周年のタイミング(起業したのは2003年4月なんです)だし、自分のことを整理する意味でも大事なことかと受け止め、いざ登壇。結果、自分を紐解くいい機会に恵まれたと、イベントを終えてしみじみとしています。
私の職業であるグラフィックデザイナーというお仕事は、徹底的に思考をすることで、課題解決のための表現へと落とし込んでいきます。つまり「なぜ」と問うことから始まるわけです。しかし、世の中が便利になって情報があふれ、そんなに深く考えなくても日々過ごせるようになった今、自動的に自分の中に入ってくる「世の中の当たり前」が無意識に思考を停止させてしまうことが多く、意識的な思考をしないといけないと痛感することが増えました。
これって、多くのクリエイターが思ってるんじゃないかな。
そう思うと話さずにはいられなくなりました。絶対若い人にも聞いてもらいたい。ってことで、イベントは、私の「なぜ」と問う活動というテーマに過去、現在、未来の話を語り尽くしました(笑)。「なぜ」と問うことだけでは足りない。「なぜ」に「なぜ」を重ねる思考で、過去から現在につながっている。そんなこれまでの20年を、これからの20年に向けてのお話。当日は願いが届いたのか、お若いクリエイターさんが多数参加いただけ、嬉しい限り。そして、イベントレポートは、わたしが信頼しているライターさんで、すごくいい感じにまとめていただけました。ですので、詳しくはMEBICのHPにあるイベントレポートをご覧いただけますと幸いです。
(すみません、ダイアリーを楽したワケではありません)
●MEBICのイベントレポート
https://www.mebic.com/report/salon-259.html